あの柑橘系のスダチじゃなくって、動物の
巣立ち。
僕の隣の家には、いつもこの時期になると
ツバメが巣を作る。
このツバメさんは毎年そこでフンや餌を撒き散らし
巣の材料もボロボロと落とし、結構な惨事を引き起こすのだが…
可愛さには勝てない。
たぶん、そこで生まれた子ツバメが
来年に再び、今度は親となって戻ってくるのだろう！
なんてロマンチックなんだ！！
そんなツバメもまた巣立ちの時期
自転車を止めようとしたら、なんか居る。
画面の中央辺りに、何かいる。
草の上に不自然に乗っかる
黒い物体が…
「なんで写真なんて撮るんですの？」
と言わんような顔でこちらを見ている…可愛すぎる…
まだ所々にフワフワの産毛が見えるこのツバメ君に、僕は尋ねた。
「もう巣立ちの季節なのかい？明日は雨だけど、これからどこに行くんだい？」
すると、彼は言った
「さぁな…だが、俺は行かなきゃなんねぇ、そして、また戻ってくるぜ」
体から出る、幼さを印象付ける産毛とは裏腹に
そう呟く彼の横顔は、成鳥そのものだった…
まとブロでした。
こいつもしかしたらオスじゃないかも。
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